このブログにアクセスして頂いている方は既にセーリングをされている方が多いかと思います。(まだ初心者向けの記事しかないけどw)
しかしもう少し初心者向けの記事を増やしていこうと思っているのでお付き合い下さいw
今回は「セーリングをしたい!」って思った方はどうすればいいかをまとめていきます。
まず初めに…
まず「ヨットに乗ってみたい!」と思っても近くにヨットハーバーなどの施設がないとセーリングを行うことができません。ヨットハーバー(ディンギー用)は主に
- ヨットの保管
- レスキュー艇等のための桟橋
- 海に出ていく為のスロープの整備
- 船を洗う為の水道
- シャワー等の更衣室
- 緊急時の為に誰が海に出ているかの把握(出艇・帰着申告)
などの業務を行なってくれています。特に最後の緊急時の為の業務はとても大切です。
※実際に南海トラフ型大地震等の津波を伴う地震などが発生した場合は海上では全くわからないので、ハーバーが事前に申告した内容に基づき海上にいるレスキュー艇の代表者などに電話をかけて知らせます。
その為、ほとんどの場合はヨットハーバーかその業務を行なっているところから出艇します。
このヨットハーバーは大抵の場合クラブチームがあり、そこで練習をさせてくれます。まずはお近くのハーバーにチーム等があるかを確認しましょう。
艇種は?
艇種はお子さんの年齢や近くのクラブ次第で決まりますが、大まかな目安でお伝えします。
小学生中学年〜中学生
セーリングは大抵小学3年生から始めることができます。(お近くのクラブの指示に従って下さい)小中学生の場合はまずジュニアセーリングで基礎の船とされるOP級(オプティミスト級)に乗ることになります。
『オプティミスト』とは英語のOptimistでその意味は“楽天家 ”。全長2.31m、全幅1.13mの小さなヨットでOPの愛称で世界中の人々に親しまれているヨットです。1954年アメリカのクラーク・ミルズ氏がジュニア専用のヨットとして設計・誕生し、現在、国際セーリング連盟(ISAF)が承認する最も小さなクラスであり、アジアンオリンピックゲーム(アジア大会)における唯一、子供だけの種目でもあります。
OPの特徴は強風下でも強い安定性が保たれ、安全に操船できる事で、ヨットの入門艇として100ヶ国、15万人以上の子供たちに普及し、日本でも現在、沢山のジュニアセーラーが活動し、全日本選手権大会を初め、多くの大会が日本 各地で開催され、競技力の向上と人間形成に大いに役立っています。
JODA(日本OP協会)より引用
この艇種はとても安定しており、艤装品なども出来る限りシンプルに設計されています。その為世界中で普及しており、日本でも全日本選手権では100を超えた選手が戦っています。
ただこの説明文にある通り、この艇種はセーリング競技の中でも特殊であり、なんと15歳までしか乗ることが許されていないのです。(あくまでもレースであり物理的に乗ること自体はもちろん可能w)
その為、高校生になると必然的にOP級をやめ、他の艇種にステップアップする必要があります。なので中学生でも中学2年生ぐらいであれば下の艇種になることが多いです。
中学生〜高校生
「レーザー」という名称からGoogle検索などでもまったく引っかからないレーザー級。実はそれでもこの艇種は世界で一番普及している艇種なのです。理由は単純で
他の艇種よりも安上がり!
みんな同じ船だから(機材による)有利不利が発生しにくい!
この2点が主な人気の理由です。
安上がりで人気なのは誰でも共感しやすいとは思いますが、したの有利不利が発生しにくいとはパフォーマンスセイルクラフトジャパン(レーザー級唯一の製造メーカー)がわかりやすい説明を公表しています。
このクラスのレースでは『君のセイルはどこのだから速い、 マストがどうだから…なんだ』というブルジョア的なヨットレース感を味わうことなくして、誰もが艇の性能ではなしに『腕前』とほんの少しの『幸運さ』を競うレースを楽しめるのです。
Performance sailcraft Jpan Laser級説明文より 抜粋
これはどういう事かと言うと、普通スポーツは道具がいろんなメーカーから出ていますよね?ランニングするならアシックスのシューズを履いてアリダスのウェアを着ても良ければ、ナイキの例の厚底シューズを履いてもいい訳ですよね。
しかしもし、プロのマラソン選手が皆同じウェアを着て同じシューズを履けば公平にレースを行うことが出来るという訳です。
レーザー級の考案者はこれを一般のアマチュアセーラーにも適応することでどんな状況でも”レーザー級”のレースであれば皆公平にレースが出来ると考えた訳です。
よって1970年代から世界に物凄いスピードで普及し、今では全世界で21万艇が製造されてきました。
話が脱線しましたが、この艇種では中学生でもある程度の筋力と体重があれば乗りこなすことが出来ます。(3種類ある一番小さい種目)
その為、一人乗りの艇種では唯一インターハイでも採用されており、高校ヨット部などでも乗られています。
ただクラブではOP級に比べて普及が進んでいません。クラブによっては「OP級しかない」なんてところも沢山あります。繰り返しになりますが、必ずお近くのクラブにご確認ください。
まずはクラブに相談しましょう
クラブなどは基本的に春に募集を行なっていますが、募集学年も決まっています。またクラブによっては「特定の地域にお住まいの方のみ」なんて場合もあります。(行政がお金を出して運営していることもある為)クラブのルールなどは事前に確認しておきましょう。
また他の習い事と同じように見学をさせてくれるところが多いです。その際はこれから習うお子さんも一緒に行って雰囲気等を確認しましょう。
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