このOPヨットってOP(オープニング)とかOcean Pacific(オーシャンパシフィック)に埋れてあんまり検索ワードに出ませんよね…
久しぶりのセーリングネタになってしまいました。すいません。
みなさんはセーリングをご存知ですか?いやまぁこの記事をご覧の方ならセーリングをご存知だと思いますけどねw
子供がセーリングを始める上で最初の入門艇となる可能性が一番大きいのがこのOPヨットになります。
今回はこのOPヨットについて詳しくまとめていこうと思います。
大雑把にOPヨットって何?
ずばり、とっても安定していて子供でも扱えるヨット。になります。
OPヨットの教会であるOP協会では以下のように説明しています。
『オプティミスト』とは英語のOptimistでその意味は“楽天家 ”。全長2.31m、全幅1.13mの小さなヨットでOPの愛称で世界中の人々に親しまれているヨットです。1954年アメリカのクラーク・ミルズ氏がジュニア専用のヨットとして設計・誕生し、現在、国際セーリング連盟(ISAF)が承認する最も小さなクラスであり、アジアンオリンピックゲーム(アジア大会)における唯一、子供だけの種目でもあります。
JODA(日本OP協会)より引用
簡単に説明すると、15歳までの子供のみに許されたセーリング競技になります。
他のシングルハンドとの違いは?
セーリング(ディンギー)には主に2つの種類があります。それが
- シングルハンド
- ダブルハンド
です。シングルハンドが1人乗りに相当し、ダブルハンドが2人乗りに相当します。
この記事で紹介するOPやレーザーはシングルハンド、420、470、スナイプなどはダブルハンドになります。
OPと主要なシングルハンドてあるレーザー・シーホッパー違いはずばり、セールをスプリットで支えるかどうかです。
スプリットとはこの下の写真の様にセールを支える棒の事を指します。
レーザーやシーホッパーはセールを1本のマストで支える構造をしています。ですが、子供向けのOPではそのままだとデカすぎてしまう為、スプリットを使っています。
(レーザーは下の写真のやつです。)
レーザーでは主にバングやカニンガムでセールコントロールを行いますが、OPの場合はバングと先ほど紹介したスプリットでコントロールを行います。
上級者になってくるとガラミと呼ばれるセールとマスト・ブームを繋げる細い紐の間隔を調整してセールの形を作ります。
また、レーザーはレース中にもそれらのコントロールを行いますが、OPでは原則的に上に挙げた調整は出来ません。
OPのメリットって何?
子供でも扱える
OPのメリットは「子供でも扱える事」ですかね。
小学生高学年や中学生であれば全く苦もなくマストも抜き差し出来ますし、移動で船台を使う時も軽い力で押す事が出来ます。
僕が最初に他の艇種のマストを触った時は一人では扱えませんでしたからねw
作りがシンプル
上の項目に関連してくるのですが、作りがシンプルなので艤装がめちゃくちゃ簡単です。
中学生にもなって慣れてくるとセールのセットにかなり時間を割いて他の艤装は2、3分で終わらせる人もいます。
また先ほど触れましたが、シンプルに設計されている為とても調整が少ないというのもメリットだと思います。
レース自体が豊富
また、「競技人口も比較的多い事」も意外とメリットではある気がします。
遠征をすれば大会が毎月どこかで開かれていますし、東西選手権もあれば全日本もありますから。
これは他の艇種に比べてカートップで簡単に移動する事が出来る事によると思います。因みに中学生と大人の男性がいれば簡単に車の上に乗せる事が出来ます。
始めやすい
各地のジュニアクラブにはこのOPが既に配備されている所が多いです。
他のセーリングでは部活などでない限り船を買わなければならない事も多いと思いますが、このOPは貸し出しをしてくれるクラブが多いです。
デメリットあるの?
強いて言えば微風の時の進まなさですかねw
微風になると、技術のある高学年か体重が軽い小学生年中組が無双するなんて事も多々ありましたw
また一度他の船のスピード感を味わうと、OPの速度が遅く感じますねw
風速どれぐらいまで乗れるの?
他の艇種を乗っている方ならこの疑問を思われる事もあるかと思いますが、実際に他の艇種よりは強風でも全然乗れます。
あくまでもそこそこの強風(10m越え)の中でも走れる技術と体力がある前提ですが、15mぐらいであれば全然乗る事が出来ます。
筆者もmax20m越えの風速で乗った事もありますが、全く走れないかというとそんなことは全然無かったです。因みにその時は自力でハーバーバックしましたw
まとめ
OPに関心を持ってくださる方がさらに増えると嬉しいです。
もしこの記事を見てセーリングに興味を持って頂ければ下の記事も見て頂けるとありがたいです。
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